小規模事業者の会計についての基礎知識
2023/10/18
小規模事業者が起業し、ビジネスを展開する上で欠かせないのが、適切な会計処理です。しかし、会計というと難しくイメージされることがあります。そこで今回は、小規模事業者が理解しておくべき基礎知識について解説していきます。会計の基礎知識を身につけ、正確かつスムーズな会計処理を行い、ビジネスの発展につなげていきましょう。
目次
小規模事業者の会計とは
小規模事業者とは、法人格を持たない個人事業主や小さな法人のことを指します。その小規模事業者の会計は、会計の専門的知識がなくても行えるように法的に緩和されています。しかし、真剣にビジネスを行い、大きく発展させるためには、良好な会計管理が必要です。事業者が財務状況を常に把握し、税務署とのトラブルを回避するためには、小規模事業者会計について知識を理解する必要があります。
会計処理の基礎
小規模事業者の場合、簡易帳簿記載方法を適用することができます。経費が多数ある場合は、帳簿をつける必要がありますが、いずれの場合も、収入と支出を常に把握するためには、適切な会計処理が欠かせないと言えます。簡易帳簿記載方法では、収支の記録やレジや請求書、領収書の保存が必須です。
税金について
法人や個人事業主が行う所得税・消費税・源泉徴収等の税務処理を「税務申告」と言います。街中にある小さなお店も、個人事業主として税務申告を行わなければなりません。所得税には確定申告所得と源泉徴収所得の区別があります。また、決められた期限までに納税しなければなりません。これらは自己申告制度であり、適切な会計処理を行うことが、滞りのない税務申告の基礎と言えます。
給与計算と社会保険
公式な従業員がおり、常時10名以上の事業者には、社会保険や労働保険の申請が必要です。給与計算にトラブルがある場合、厳しい罰則が課せられることもあります。小規模事業者の場合、自分自身で会計処理を行うか、税理士などの専門家に依頼するかどうかを、検討する必要があります。 以上が、小規模事業者の会計についての基礎知識でした。法的に緩和されているとは言え、適切な会計処理が欠かせません。事業者が正しく会計処理を行い、健全なビジネスを行うことによって、自己資産や、経営活動への投資資金を手にし、事業の発展に繋げることができます。